言わずと知れた名作、エリック・カール作の『はらぺこあおむし』。
絵本の内容も歌もとてもいいですよね♪
子供たちにも大人気で、「あおむし!あおむし!」と歌のリクエストがあったり、小型の絵本と中型の絵本を並べて読むことも。
りんごやなしの絵に指を伸ばしてつまんで、もぐもぐと食べる仕草は毎度おなじみ。
歌のイベントでは大型絵本を図書館で借りてくること子供たちも大喜びです。
今回は『はらぺこあおむし』について、知ってそうで知らないようなお話を。。。

『はらぺこあおむし』は、エリック・カールによる有名な子供の絵本で、多くの子供たちや教育者、そして親たちの間で愛されています。
この絵本は、小さなあおむしの成長の物語を通して、生命のサイクルや自然の不思議を伝えています。
物語は、あおむしの食欲を中心に展開されます。
彼はさまざまな食べ物を食べ、日に日に大きくなります。
そして、最終的には繭を作り、美しい蝶として生まれ変わります。
このシンプルな物語を通して、子供たちは曜日や数字、さまざまな食べ物、そして蝶の生活サイクルについて自然と学ぶことができます。
エリック・カールは、ドイツ生まれのアメリカの絵本作家・イラストレーターとして知られています。
彼の作品は、手描きのコラージュスタイルが特徴的で、その鮮やかでカラフルなイラストは多くの人々を魅了しています。
カール自身は、自然や動物への深い愛情を持っており、その情熱は彼の作品にもしっかりと反映されています。
実は、カールは子供時代に自然の中で多くの時間を過ごしており、その経験が彼の作品に大きな影響を与えています。
彼は、子供たちに自然の美しさや生命の大切さを伝えることを常に心がけています。
『はらぺこあおむし』は、その美しいイラストと深いメッセージで、子供たちだけでなく、大人たちにも心に残る作品となっています。
読むたびに新しい発見があり、子供たちの想像力や好奇心を刺激すること間違いなしです。
ちなみに、『はらぺこあおむし』の絵本は、日本の独自の技術によって初めて絵本化されました。
当時、あおむしが食べる穴を持つこのような仕掛け絵本を制作する技術はアメリカには存在しなかったため、1969年の初版は日本の印刷製本会社で行われました。
この技術的な挑戦を乗り越え、日本での製作が可能となったことで、この絵本は世界中で愛される作品となりました。
実際、初版本の奥付には「Printed in Japan」と印刷されており、日本の技術の高さとその貢献を示しています。
このように、『はらぺこあおむし』は物語の内容だけでなく、その製作背景にも魅力が詰まっています。子供たちにこの絵本を読み聞かせる際、このような背景も共有することで、さらに深い理解と興味を持ってもらうことができると思います。