【音楽・歌】シャボン玉~七つの子(野口雨情の童謡)

保育あれこれ

♪シャボン玉飛んだ~♪屋根まで飛んだ~♪

保育園で良く歌うシャボン玉。
野口雨情という童謡詩人の作詞です。

歌詞の中に「飛んだ」が4回(「飛んで」も入れると6回)に対して、
「消えた」が8回も出てきます。
シャボン玉が飛んでいるよりも、壊れて消えた方が印象深く感じます。
そこに日本的な情緒、儚さや、美しさがしみじみと感じられますね☆

野口雨情というと、ほかにも

「証、証、証城寺~♪」(証城寺の狸囃子)
や、
「ソソラソラソラうさぎのダンス~♪」(兎のダンス)
など、楽しい童謡がありますね^^

ちなみに、
「七つの子」ってタイトル聞いて、何の歌かわかりますか?

…そう!正解です。
「♪カラス~なぜ鳴くの~カラスは山に~♪」
という有名な歌です。
カラスの親子の愛らしい歌ですよね。
ちなみに、「七つ」というのは、たくさん、の意味だそうです。

この歌は、当時(大正時代)カラスが人々に忌み嫌われる存在であったのに対し、野口雨情いわく、

「童謡の世界では、そうした醜い感情をも、愛情の焔(ほのお)に包んでしまわねばなりません
…(略)…
童謡の境地は、いかなる場合にも愛の世界であり、人情の世界でなくてはならないのであります」

という、野口雨情の愛情がたっぷり詰まった歌です。

(今は『からすのパンやさん』等、かわいい対象だったりしますよね。あと「AIR」とか…)

童謡の境地は愛の世界!

皆さんもぜひ野口雨情の童謡を聞いて、愛に浸ってくださいネ♪

参考文献『七つの子 野口雨情歌のふるさと』 古茂田信男 1992年 大月書店