【イベント報告】小さなアーティストたちの大冒険!

保育あれこれ

先日、知育ラボさんのご協力のもと、園内で全身でペイントイベントを開催しました。

子供達が青い絵具を手いっぱいにべったりつけて、白い壁にえい!と豪快に塗りたくり!

中には絵具の感触がイヤ~!という子もいましたが、頭からつま先まで全身絵具だらけになって夢中で海を描きました。

ローラーやボードを使って海草や魚を書き加え、壮大なロマンの詰まった海が完成しました☆

非日常の体験イベント、お子様にも親御さんにもご満足いただけたみたいです^^

実はこういうイベントにも、子供の育ちに重要な要素がたくさんつまっています。

子供たちは絵具の冷たさや指先で感じるぬるぬるした感触、色と色が混ざり合う瞬間など、触覚や視覚、動きの感覚をフルに使って新しい世界を発見します。この体験を通して、身体のバランス感覚や動きのコントロールが自然に身についていきます。

また、指先を使って描くことで、子供たちの微細運動技能がどんどん向上します。これは将来鉛筆を使って文字を書くときにも大いに役立ちます。色や形を自由に選び、組み合わせることで、子供たちは自分の思いを表現する力を育みます。自分だけのアートを創り出す喜びは、創造力をどんどん引き出してくれるのです。

絵を描くことで、子供たちは自分の気持ちを表現し、ストレスや不安も発散できて、心もすっきりします。そして、他の子供たちと一緒に絵を描くことで、順番を守ったり絵具を共有したりする経験を通じて、初めての社会的なスキルが育まれます。これからの友達作りにも役立つ大切なステップです。

さらに、色や形を組み合わせることで、子供たちの認知機能も向上します。見て、感じて、考えて、そして描くというプロセスを通じて、頭の中がどんどん活性化されていきます。絵を描くことで、自己制御や忍耐力も自然に学ぶことができます。思い通りにいかないときも、あきらめずに挑戦し続けることで、心の強さが育まれます。

ヘックマン教授が提唱する非認知能力※の発達にも大きく貢献します。非認知能力とは、感情の自己制御や社会的なスキル、動機づけ、忍耐力など、知識や認知的能力以外の重要な能力を指します。絵を描く活動を通じて、子供たちは自己制御や忍耐力を自然に学びます。計画を立てて実行し、思い通りに描けない場合でもあきらめずに続けることで、自己肯定感や自信も高まります。成功体験が次の挑戦への意欲を引き出してくれるのです。

かえでの樹保育園板橋本町では、楽しいだけでなく、子供の育ちや親子の関わりがよりよくなるイベントを不定期に開催いたしますので、ぜひ初めての方もご参加くださいませ^^


ヘックマン教授が提唱する非認知能力(non-cognitive skills)とは、感情の自己制御や社会的スキル、動機づけ、忍耐力などを指します。これに対し、彼が言及する認知能力(cognitive skills)は、主に学業成績や知識の取得、問題解決能力など、知的能力に関連するスキルを指します。この用語の使い方は、教育成果や職業上のパフォーマンスにおける影響を強調しています。一方、心理学でいう認知機能(cognitive functions)は、記憶力、注意力、論理的思考、言語理解など、脳の基本的な情報処理能力全般を含む広範な概念です。ヘックマンの認知能力は、教育経済学や労働経済学の文脈で特定の能力に焦点を当てているのに対し、認知機能は脳の幅広い機能全般を指しています。