10月20日日曜日、大阪から紙芝居師のふろん茶さんにお越しいただき、3~4歳のお子様を対象にオリジナル紙芝居を披露していただきました。その場の空気を一瞬で包み込むふろん茶さんの語り口と、滑稽な紙芝居の世界に、子供たちは釘付けでした。
紙芝居が始まるや否や、ふろん茶さんは子どもたちのハートをがっちりキャッチ!紙芝居のシーンが変わるたび、子供たちも大人も大笑い。次の展開を予想しようとするも、その予想を裏切るどんでん返しの連続に、みんな食い入るように楽しんでいました。
ふろん茶さんの紙芝居は、子供たちに「次どうなると思う?」と問いかけ、子供たちの答えを拾ってアドリブを交えるなど、即興力が光っていました。どの瞬間も予測不能、そして愉快な展開が続き、会場は笑いの渦に包まれていました。

たまたまイベント同日、板橋区民まつりのブースで保育業界ではお馴染み「童心社」の社長さんにお会いしまして、紙芝居の魅力についてお話を伺うことができました。紙芝居は現在、日本国内でわずか2社しか制作を続けていないそう。一方で、紙芝居の魅力は今も色あせることなく、ふろん茶さんのような紙芝居師さんたちによって新しい形で受け継がれています。
紙芝居は1930年代の東京で誕生し、特に戦後には子どもたちへの娯楽として普及しました。紙芝居は、子どもたちの興味を引き出すだけでなく、コミュニケーション能力や想像力を育む教育的な要素も含まれています。紙芝居はその教育的な価値が見直され、近年では幼児教育施設、特別支援教育、地域福祉活動の現場で積極的に活用されています。特に、保育園や幼稚園では、子どもたちの情緒発達と想像力の促進に有効であるとされており、また、特別支援学校では、視覚と聴覚を組み合わせた学習ツールとして注目されています。さらに、地域福祉の分野では、高齢者の認知症予防プログラムとして紙芝居が導入され、参加者同士のコミュニケーションを促進する手段としても評価されています。これらの場面での活用は、単なる娯楽にとどまらず、社会的つながりの形成や情緒的発達を促す効果があることが示唆されています。
ふろん茶さんのような紙芝居師さんたちが、紙芝居の魅力を伝えることで、次世代にも紙芝居文化が伝わっていくといいですね👏